武相荘
旧白洲邸、武相荘(ぶあいそう)で週末に骨董市があると知り、
そういえば行ってみたかった場所、
骨董市で、もしもスープ皿くらいのがあったらいいな
という気持ちで出かけた。
最寄駅から歩くこと15〜16分。
後でわかるのだけど、鶴川の辺りは古墳がある場所。古くから人が、住むだけではなくて関わってきた土地。
白洲夫妻がここに住むと決めたときから、電車の鶴川駅はあったのかな。どう歩いてたのかな、なんて考えながら、初めての街をてくてくと。
着いてみると、道路から見上げる門が、どっしりしてるのに、なんだか明るい。
わー、鶯が鳴いてる。と嬉しくなる。
自分の住んでるエリアでは、もう鶯の鳴き声は聞けなくなっているから、聞くと嬉しくなっちゃうんだなあ。
庭を歩くと大きな木々や草花、植物が落ち着いている。



柿、楠、梅、竹、さざんか、椿、椎、いろんな種類の木は、みんな大きくて、しっかりしてて、時を感じる。
ああ、また鶯。
楠の上の方の穴から、どうやら鳥の雛の声? ぢゅくぢゅく…じゃないんだけど、なんとも書けない声でずっと鳴き続けている。
下の竹林に入った途端、頭の中がぐるぐる動く。
竹林がおかしいんじゃなくて、わたしの頭の中がずれてたんだと感じる。
遊歩道は短く狭いのに、やってくる方々に心の中で「すみませんねえ」と思いながら、しばらく立ち止まって、竹に触れ、太い椿に触れ、ああー、なんか頭の中が真っ直ぐになってきた、と感じ、
なぜかふと笑顔が浮かんだところで、ようやく、たぶんOKな自分に戻れたと思う。


骨董市のほうに戻り、眺めて、今日は欲しいものに出会わず帰り道へ。
正直にいうと、小さな火鉢に、ちょっと惹かれた。
持って帰れるサイズ、2,500円。どこに置く? 植木鉢にする? いや、穴がないと根に良くないよね。 メダカでも飼う? 水蓮? と悩んだんだけど…
「もしこれが10,000円でも欲しいかな?」と自分に聞いた時、あら、これは「せっかく」来たんだから何か手に入れたほうがいいかも、という気持ちからだったと気づき、何も持ち帰らず離れた。



白洲邸は、
青梅が実り、柿の実の赤ちゃんが枝に並び、鳥の雛もまだ巣の中にいて、名前のわからない草もステキなリズムで実を並べ、
ピンクのソバヅルは可愛く咲き、

こういうふうに曲がった幹になるのは、
この木に何が起こってこうなったのかな。
どんな気持ちでいるのかな。
草木が元気で瑞々しくて。


実は、リフレッシュー! というほど変化はないけど、
たぶん、なんか、大切な時間だった。
ひとつの、ピリオドの日。
なんとなく記録しておこうと思ったので、ここに残した日。

